霊犬早太郎の眠る寺 [神社・仏閣]
長野県駒ヶ根市赤穂: 中央アルプス木曽山脈の麓に位置する[宝積山 光前寺]。
貞観2年(860年)本聖上人によって開山、不動明王を御本尊とする光前寺は
天台宗信濃五山の一つに数えられ、境内全域が国の指定公園になっています。
背後の山から引水する竜門式滝石組は見事に周囲の景観に溶け込み、
大覚禅師式庭園として多くの人々に高く評価されています。
遠江国見附村(現静岡県磐田市)において、毎年白羽の矢が立てられた家の娘を
生贄として捧げる人身御供の悲しい習わしがあり、村人は困り果てていました。
祭りの夜、旅の僧がその怪物が老ヒヒであるのを見とどけ、次の年に光前寺で
飼われていた山犬を借り受け、娘の身代わりとなり壮絶な戦いの末見事退治。
その戦いで深く傷ついた[早太郎]は、光前寺に辿り着くと息を引きとる・・・
本堂脇には早太郎が祀つられ、この話が縁で駒ヶ根市と磐田市は友好都市を結ぶ。