掛川駅から北西方向へ車で20分曲がりくねったカーブの先に

突然ネバーランド風の建物が現れる。

もみのき村のキュートな建物を通り過ぎ、少し奥に入った処に

木立にやさしく包み込まれるようにして

数々の小説を執筆、対談やエッセイの名手としてしられた

吉行 淳之介の文学館がある。

平日の昼下がり まったく人通りのない谷間は小鳥の囀りのみこだまする。

背後で鶯の若鳥がデビュウを前に調子はずれの音程で発声練習

余りの音痴に思わず噴出す。

 

 

車窓から一瞬、昔遊んだ故郷の川そっくりの景色が映りすぐさま停車
記憶をたどりながら一部分を切り取る。