静岡県牧之原市菅ケ谷:相良油田は明治5年(1872)、徳川家旗本村上正局が
海老江で石油を発見したことから始まった太平洋岸で唯一の産油地で、翌年の
明治6年に日本の石油王[石坂周造]により菅ケ谷で開坑し採油が始まりました。
当初は手掘りによる掘削でしたが、この年の10月には米国製の綱堀機により
日本で最初の機械堀りを開始、最盛期の明治17年頃(1884)には年間に
721kl(ドラム缶で約3600本)が産出され、明治から昭和にかけての
約80年間採油されていましたが、昭和30年頃に全ての事業を閉じました。
相良油田の原油は、ガソリンや灯油を多く含んだトップクラスの原油です。