静岡市清水区由比の由比宿本陣跡で、屋敷の広さは1、300坪もあり大名等が休泊した
母屋は明治元年に解体されましたが、本陣跡として今日まで伝わりました。
[御幸亭(みゆきてい)]は、明治天皇が三度小休された本陣の離れ屋敷で茶室[結仁斉]や
水屋等を備えた伝統的な和風建築で、由比本陣記念館として復元したものです。
隣接する広重美術館は浮世絵師[歌川広重]の作品を中心に展示している他
江戸期の由比の生活や街道の様子知る資料が展示されます。
由比の歴史に触れたり観光情報の発信や地域のふれあいの場として
利用できる施設の由比宿交流館
長い水路状の壕(幅1m、東西20m)は馬の水呑み場と言い
大名行列の馬に水を呑ませたり身体を洗ったりしたところです。
屋敷の前の道路に、このような施設があるのは他の宿場の本陣には
余り類例が無く珍しいものです。
明治4年3月郵便制度の創設により、それまで文書の送達を行っていた
飛脚便は、由比郵便取扱所となり、その後明治8年1月
由比郵便局と改称されました。
明治39年5月、平野義命氏が局長となり自宅に洋風の局舎を新築し、
明治41年にここに移転しました。
この局舎は昭和2年7月まで使用され現在は平野氏私宅となっています。
右は江戸時代の軍学者であり兵法家の[由比正雪]の生家といわれる
[正雪紺屋]は、江戸時代より18代続く今も現役の染物屋で
由比家は代々本陣職を勤めた古い家柄です。