愛媛県松山市で製造されている[伊予絣(いよがすり)]の創始者[鍵谷カナ(1782~1864)]女は、
 
天明2年(1782)に温泉郡垣生村(はぶむら)今出(いまず)に生まれ、18歳頃に農家の藁屋根を
 
葺き替える時、藁を押さえた竹が煤けて縄目の模様が浮き出ている事をヒントに考案。
 
 
当時は発祥地名から[今出絣]と云われていましたが、後に[伊予絣]と呼ばれるようになり
 
日本3大絣(久留米・備後)のひとつとなり、広く全国に知れ渡りました。
 
 
          
 
 
           
 
 
 
 
 
絣(かすり)は、[カスル]から転化した言語と言われ、藍の先染め織物であるため、数百本の糸を
 
一緒に括る性質上、染めの段階において[カブレ]や[差し込み]が出来ます。
 
織りの工程で模様を合わせて調整しますが、絣にあしが出て[カスレ]が出来てしまい、この[カスレ]が
 
[カスリ]に転化したものと言われていますが、そのズレが独特の美しさを生み出しています。