古来から木曽谷にそびえる標高3067mの霊峰御嶽山に登るには
[百日精進潔斎(100日間修業して身を清める)]を行はなければ
許されないという厳しい伝統がありました。
後世の天明2年(1782)覚明行者が黒沢口登山道を、寛政4年(1792)に
普寛行者が王滝口登山道を開き講社を創り、軽精進潔斎により盛んに登山
出来るように奨励し、今日の盛大な御嶽講社の基礎となりました。
清滝は高さが30mあり古くから滝行が行われることで知られている。
滝行は禊(みそぎ)とされ、[心・身・魂]を清めるために行われる。
1961年(昭和36年)愛知用水の水源として誕生したのが御岳湖(牧尾ダム)です。
王滝の豊富な水で、愛知県と岐阜県の27市町の田畑(15,000ha)を
潤し、水道水を11市町の家庭(約80万人)へ供給すると共に
岐阜県可児市や名古屋市南部臨海工業地帯へ送っています。