長野県塩尻市奈良井は戦国時代武田氏の定めた宿駅となっており、

集落の成立はそれよりさらに古くからと考えられます。

慶長7年(1602)江戸幕府によって伝馬制度が設けられて中山道

67宿が定められ、奈良井宿もその宿場の1つとなりました。

奈良井宿は中山道最大の難所といわれた鳥居峠をひかえ、峠越えに

そなえて宿泊する旅人が多く、[奈良井千軒]とよばれ旅籠の軒灯、千本格子

など江戸時代の面影を色濃く残した町並みが形成されています。

奈良井川沿い約1kmにわたる中山道69次の34番目(江戸から数えて)

の宿場町で木曽路11宿の中で一番標高の高い位置にあります。

     

     

奈良井宿内には6箇所の水場があり水の豊富な事が伺え、飲料や

洗い物だけではなく建物が密集している中、火災の延焼防止になっている。

   

  

当時の街道の面影を知ることができる古道と杉の巨木