愛知県岡崎市、家康生誕の岡崎城より西へ八丁(約870m)離れた八丁村。
 
この地は、東海道と矢作川(やはぎがわ)の交わる水陸交通の要所であり、
 
大豆や塩を入手しやすいうえに、花崗岩質の地盤からの良質な天然水に
 
恵まれた、味噌造りにとっては最高の立地条件でした。
 
 
              
 
 
               
 
 
 江戸時代以来、早川家と大田家の二軒が製造販売する[八丁味噌]は特に有名になり、
 
地元周辺ばかりでなく江戸にも多く積み出されその名を高めました。
 
現在も両家は[カクキュー]、[まるや]の商号で製造を続けています。
 
 
       
 
 
 大豆と塩が原料の八丁味噌。 蒸した大豆に麹カビをつけて豆麹にし、
 
これに塩と水を加えて大きな木桶に仕込みます。
 
この地の自然環境に任せ、二夏二冬の間熟成させると、濃い旨味があり、
 
少々酸味があり独特の風味がある八丁味噌が出来ます。
 
 
 
       
 
 
大きな木桶の中に、約6トンの味噌を仕込み、約3トンの石を熟練した職人の手で
 
山積みにし、二夏二冬じっくり寝かせます。