愛媛県喜多郡内子町は、江戸時代から明治・大正時代にかけて、木蠟や和紙と生糸等の生産で栄え、
 
白漆喰の大壁や海鼠壁、虫籠窓(むしごまど)・懸魚(けぎょ)等、伝統的な特徴の町家が立ち並び
 
当時の面影を今も偲ばせていると共に、古民家を活用した新感覚の店も営業しています。
 
 
          
 
 
 
 
 上芳我(かみはが)家は、本家の本芳我家から文久元年(1861)に分家した家です。
 
本芳我家初代の娘満智(まち)は、家督の3分の1を相続してこの土地に出店別宅を構えました。
 
その後上芳我家2代目の弥衛美(やえみ)の時代に、元の建物を移動解体し現住宅が建造されました。
 
 
 
 
      
 
 
 本芳我家(下)
 
 
 
         
 
 
 
 
 
 内子座は、木蠟や生糸・和紙の生産で栄えた時代の、大正5年(1916)に創建された木造2階建の
 
瓦葺き入母屋造りで、老朽化の為に取り壊しになるところ、町民の熱意で復元され
 
昭和60年に劇場として再スタートし、現在は年間60日ほど活用されています。
 
 
 
          
 
 
 
 
 内子町指定有形民俗文化財の[河内(かわうち)の屋根付き橋]は、田丸橋といい
 
全長12m幅2mの、杉皮で葺いた屋根付き橋です。
 
地元大工さんの工夫で、橋桁を両岸から斜めに渡した木材で支え、橋脚を省いた構造で
 
橋脚に流木が絡まないようなせっけいで、河川を跨ぐ姿になっています。