静岡県浜松市天竜区佐久間町・県の西北に位置し国内最大級の[佐久間ダム]を有し
天竜川とその支流が、竜頭山をはじめとする1000m級の山岳地の間を蛇行しながら
緩やかに流れる川沿いに、住居が密集しているふれあいの町です。
佐久間町上野の見事に手入れされた杉木立の中、規則正しく積み上げられた美しい石垣の上に、
浜松市の文化財に指定されている[御室(みむろ)家長屋門]が、訪れる見学者を迎え入れてくれる。
江戸時代中期の宝暦5年(1755年)に建てられたとされる長屋門は、中央に板戸を備えた
間口8尺(約2.4m)の切妻造り、昭和4年(1929年)に一部改築されているものの、
門の板や柱・梁・などは建築当時のもので、大切に維持管理されています。
由緒書きによる御室(みむろ)家は、後醍醐天皇の皇子宗良親王に従った日野中納言
藤原資頼卿の一族である御室民部卿、藤原光資(みつすけ)を始祖とする、
現在まで600年以上続く由緒ある家系で、近世は佐久間村の名主を代々務めていました。