静岡県浜松市天竜区佐久間町と水窪町を結ぶ[北條(ほうじ)峠]、平安時代末期から


鎌倉時代にかけて、天皇方と武家方との土地争いが起こった際、この地を折半するという


形で紛争を解決し、[杙]を立てたことから[榜示峠]と呼ばれた。


鎌倉時代に、北條家ゆかりの者がこの地を通り信濃に逃れたという言い伝えがあり、その末裔が


この地を訪れた時に[榜示]を[北條]に当て字し、[北条峠]と呼んだといわれている。







       





中央構造線上の上に位置するこの峠に、江戸時代末期に建てられた農家を


移築した建物で、この地域の皆さんが種まきから収穫まで丹精込めて栽培した


蕎麦や、伝統的で素朴な食品を販売する佐久間民族伝承館は一見の価値あり。