長野県飯田市坐光寺の[定額山 元善光寺]は、今から1,400年前推古天皇10年に
本多善光卿によって開山されたと伝えられている。
善光卿は麻積(おみ)の里の出で国司に随って都に上り、難波の堀江で一光三尊の
如来に巡り会い、これを背負って故裡に帰り臼を淨めて安置し奉った。
41年を過ぎ、第35代皇極天皇2年勅名により、本尊は芉井の里に
還され今の長野善光寺がそこに始まりましたが、この時
同じ一光三尊仏を造ってこの地に留められ元善光寺と呼ばれるようになった。
善行寺の名は本多善光卿の名に基き、元善行寺の元は[本元]の意で
古来より善光寺に参詣するだけでは片参りになると伝えられてきた。
遠山郷土館 和田城
遠山郷の領主遠山氏は多年居住していた名古山長山城からこの地に移り
天文の末頃(1550)和田城を築城しましたが、元和3年(1617)家督相続
の縺れから、[家督不取り締り]のかどで改易となり幕府直轄領となった為
武家諸法度[一国一城令]により和田城は廃止になりました。
その後慶安元年(1648)徳川家光より龍渕寺へ朱印地として下付され
慶安4年(1651)以後寺の境内地となっていました。
天空の里
飯田市上村下栗地区は標高800m~1,000m、最大傾斜38度の急峻な
地形に位置し、点在する耕地や家屋は遠山郷を代表する景観で、
[日本のチロル]と呼ばれ南アルプスを望む景観は素晴らしく
日本の里100選にも選ばれました。