静岡県浜松市天竜区水窪町は、静岡県西部の北遠に位置する山深い町で、
古来より遠州と信州を結ぶ[塩の道(秋葉街道)]が通じていた為 に多くの
旅人が往来し、宿場町としての風情が今もどことなく残っています。
水窪川に沿って国道152号線が併設されており、北遠から伊那地方へ
通り抜けることが出来ますが、中央構造線付近の軟弱な地盤のために
[青崩峠]で分断されており、車両での通行は不可能です。
その峠下方に、法行行脚の途中不幸にもこの地で足を痛めた[北条時頼]
の脚を数日にわたって治療し全快したことから、後に村民に命じ祠を
奉ったのが今の[足神神社]で、パワースポットとして各地から多数の
参拝者が訪れています。 (私もその中の一人です)
久保宅は、今からおよそ120年以上前の江戸時代に造られたと伝えられる農家で、
水窪町地双区の根村にあったものを、昭和63年にここに移築したものです。
家の間取りは一般的な農家で見られる田の字型ではなく、高地斜面集落の
特徴をした並列型で、部屋が横に並んで造られています。