内子座と町並み [建造物保存地区]
愛媛県喜多郡内子町は、江戸時代から明治・大正時代にかけて、木蠟や和紙と生糸等の生産で栄え、
白漆喰の大壁や海鼠壁、虫籠窓(むしごまど)・懸魚(けぎょ)等、伝統的な特徴の町家が立ち並び
当時の面影を今も偲ばせていると共に、古民家を活用した新感覚の店も営業しています。
上芳我(かみはが)家は、本家の本芳我家から文久元年(1861)に分家した家です。
本芳我家初代の娘満智(まち)は、家督の3分の1を相続してこの土地に出店別宅を構えました。
その後上芳我家2代目の弥衛美(やえみ)の時代に、元の建物を移動解体し現住宅が建造されました。
本芳我家(下)
内子座は、木蠟や生糸・和紙の生産で栄えた時代の、大正5年(1916)に創建された木造2階建の
瓦葺き入母屋造りで、老朽化の為に取り壊しになるところ、町民の熱意で復元され
昭和60年に劇場として再スタートし、現在は年間60日ほど活用されています。
内子町指定有形民俗文化財の[河内(かわうち)の屋根付き橋]は、田丸橋といい
全長12m幅2mの、杉皮で葺いた屋根付き橋です。
地元大工さんの工夫で、橋桁を両岸から斜めに渡した木材で支え、橋脚を省いた構造で
橋脚に流木が絡まないようなせっけいで、河川を跨ぐ姿になっています。
2014-09-16 04:46
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コメント(12)
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内子座の内部が拝見できました。感謝。
by ぼくあずさ (2014-09-16 08:19)
いい雰囲気の建造物と変わった作り方の橋ですね。
変わった橋と言えば山梨の猿橋が有りますね、日本にはこうした歴史のある建造物が沢山ありますがしっかりと保存してもらいたいですね。
いい物を見せていただきました。
by 馬爺 (2014-09-16 08:46)
屋根が付いた橋を生で見たことがないんですよね。
by 楽しく生きよう (2014-09-16 17:10)
内子座、行きたいです! そして屋根付き橋の田丸橋、本当に素敵です
ツアーだと行けないですね。
by majyo (2014-09-16 18:11)
こんばんは!
屋根付き橋・・・珍しいですね☆
工夫もすばらしいです(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-09-16 18:26)
こんばんは。
内子には何度かいきましたが、内子座の中には入ったことがありません^^。
by 海を渡る (2014-09-16 18:38)
内子座の桟敷席に座ってみてみたいです。
TVで、何度か見たことがあります。
by ヨッシーパパ (2014-09-16 18:48)
いつも有り難う御座いますm(__)m
綺麗に保存された町並みは、狭すぎず広すぎずゆっくり散策する
事が出来ました。
いい町です!!
by yam (2014-09-17 19:48)
昔の方々の知恵は素晴らしいですね
by yanasan (2014-09-17 22:55)
屋根つきの橋すてきだなあ~^^
こういうの今でもやってほしい!
by ちょいのり (2014-09-18 01:23)
内子座残されてよかった。
なんでも効率で処分するのは、
お上の常。
庶民がその時
郷土の文化にどれだけ
愛情を持っているかが試されると思う。
by さきしなのてるりん (2014-09-19 21:02)
拙作『旅する映写機』に、「内子座」と内子に残っている映画館「旭館」(時々企画上映あり)が登場します。
どこかで上映されている時は、ぜひ、ご覧ください。
by 森田惠子 (2014-09-23 14:42)