大旅籠柏屋 [有形文化財]
静岡県藤枝市岡部町岡部:旧東海道の品川宿から数えて21番目の小規模な宿場の
[岡部宿]は、難所の宇津ノ谷峠や大井川の川止め等により賑わっていた宿場です。
江戸時代の宿泊施設柏屋は、規模の大きさから[大旅籠柏屋]と呼ばれ、岡部宿を
代表する宿で平成10年(1998)に国の登録有形文化財に指定されました。
江戸時代と明治時代に造られたなまこ壁の蔵は、現在ギャラリーとレストランとして
使われ、特産館や体験工房等と共に貴重な歴史資料館として往時を知る事が出来ます。
旧本多忠次邸 [有形文化財]
愛知県岡崎市欠町: 岡崎市から豊田市へ北上中、岡崎市東公園の入り口付近の
高台に、スパニッシュ風の洒落た洋館が建っており好奇心で立ち寄ってみました。
スパニッシュ様式を基調とした[旧本多忠次邸]は、東京世田谷の敷地内に本多氏
自身が昭和7年(36歳)の時に、綿密な調査のうえ建築基本設計を自分で手掛け
約1年掛かりで完成し、103歳まで暮らした住宅をここに移築復原したものです。
本多忠次は、徳川家康の四天王の一人として名を馳せた、本多平八郎忠勝を始祖
とする旧岡崎藩主本多家の子孫で、忠次の父は本多家17代目の当主本多忠敬で
宮内省式部官・貴族院議員を歴任し、岡崎市の教育振興に貢献した人物です。
子爵本多忠敬の次男である忠次氏がオーダーメイドした家具や照明器具の数々、
ステンドグラスなど建築当時の時代性が認められ、国の登録有形文化財となった。
外観は洋風ですが、洋室と和室を匠に取り入れた和洋折衷式を採用した建物は、
現在の住宅様式の先駆けともいえ、ハイセンスの異なる照明器具と窓にはめ込まれた
美しいステンドグラスから入る日差しが柔らく暖かい雰囲気を醸し出しています。
高根白山神社 [有形文化財]
静岡県藤枝市瀬戸ノ谷: 高根山麓の蔵田集落から高根白山神社へ登る
参道の入り口に、凛として立つ雄大な御神木のスギの大木[鼻崎の大杉]。
樹高27.5m・根廻14.5m、根廻の太さは県内有数の大きさ、
静岡県指定の天然記念物に指定され大切に護れれています。
参道入口から徒歩で1時間弱、参道はコンクリートで舗装され車でも
上がれますが、敢えて(メタボ解消のため)徒歩にて参詣しました。
[高根白山神社]は、平安時代の文治4年(1188年)に、加賀国
白山比咩神社より、蔵田寺の愚白上人が勸請したと伝えられています。
三間社流造(さんげんしゃながれずくり)の本殿の建築様式から、
江戸時代前期の建築とされ、藤枝市指定の有形文化財です。